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基本中の基本!上手・下手・前・奥

2025年05月02日 11:02


業界用語とは?

まず大前提として、どうして業界用語というものが存在するのでしょうか?

舞台やコンサート業界は、いつも同じ場所で同じ人と仕事をするのではなく、内容により働く場所やチームが違う環境でお仕事をする、いわゆる現場仕事です。

いつも同じ仲間と仕事をするわけではないので、言葉の共通認識がないと、仕事の精度やスピードに大きく関わってきます。

また、舞台は大きな機構や危険な箇所も多く、間違った認識をしていると怪我や事故につながってしまいます。なので、間違いのないよう、業界用語を使って会話をすることが多いです。


【上手・下手】

舞台上で位置を表す言葉について、ご紹介します♪

舞台上で位置や方向を表すとき、【右・左】という表現ではなく、【上手・下手(かみて・しもて)】という言葉を使います。


舞台上で客席に向かって立ったとき、左側が上手、右側が下手になります。

客席から舞台を見ている状態のときは、左側が下手、右側が上手となります。

↑写真提供:フォトチョイス


ダンスの場合は、立ち位置や、出ハケの方向、照明案を提示するときなどに使うことが多いかと思います。

「上手に立ってください」

「上手から出て、下手にハケます」

「上手の1人だけ照明をあててください」

などといった使い方になります。


【前・奥】

舞台上で、より客席に近い方が【舞台前】、より後ろ側を【舞台奥】という言い方をします。

「舞台奥から、前に向かって歩いてきます」

のような使い方になります。

【前ツラ】

舞台の前、客席との境界線になる部分を【ツラ】といいます。

Fresh!Partyのように、ステージと客席がフラットな会場の場合でも、ツラという表現をします。



【出る・ハケる】

舞台ではないところから、舞台上に登場することを、「出る」「出」、舞台上から、舞台ではないところに姿を消すことを「ハケる」「ハケ」といいます。


「下手から4人出ます」

「ハケは上手でお願いします」

のような使い方になります。



【まとめ】
今回は、舞台上で位置や方向を表す言葉を中心にご紹介しました♪

右・左ではなく、上手・下手という言葉を使えると、とってもカッコイイです!

舞台スタッフとお話しするときも伝わりやすくなりますので、ぜひ覚えてくださいね。



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